第三次世界大戦秘史

J.G.バラード著 飯田隆昭

近未来を舞台に著者のイメージを膨らませた世界を描く、14編からなる短編集。

うーん。
これがSFなのだろうか?
(私はSF初心者)
いや。「ソラリス」を読んだときはこうは感じなかった。

どの作品も、やや設定がいきすぎている気がする。
ウォー・フィーバーはまだ面白かったかな。
ただ、全体的に描かれている世界が極端で、精神錯乱の一歩手前の倒錯した世界を次々と目のまえに提示されるのは、どうも後味がわるい。
(これは、椎間板ヘルニアの治療の腰牽引のときに暇つぶしに読んだ本だから、というわけではなさそうだ。)

いま読んでいる大原まり子の世界のほうがまだ、明るく元気な想像世界という気がする。

来週あたりに大原まり子の感想を書く予定。