最後の事件

先日アマゾンで発注し、届いた本を読み終わったので、読後感を少々。

  • ドルリイ・レーン最後の事件*1

エラリイ・クイーンのドルリイ・レーンシリーズ4冊目。
ドルリイ・レーンとサム警視、サム警視の娘ペイシャンス・サム登場。Zの悲劇で初登場した女探偵。Zの悲劇とは異なり、再び第三者の視点から描かれる。ミス・サムのロマンスあり、シェークスピア稀覯本をめぐる文学界を巻き込んだ謎ありの壮大なストーリー。
感想を書かせてもらうと、中盤までの話の展開は退屈させない。しかし、殺人犯の正体・その殺人の動機が、トリックが練られていない印象を受けた。シリーズ最後であるならば、もう少しきれいな幕引きもあってよかったのではないかと、残念。
芸術至上主義にすべての解決策をもっていくのはどうか。(素人置いてきぼり感あり)